田んぼに水を入れ、稲を植える田植えの時期がいよいよ善光寺平の地域にもやってきました。
田植えの時期は地域によって違う
南北に長い日本では、田植えの時期も地域によって違ってきます。
一般的には日本の西側の地域から順に東へ田植えの時期がズレていきます。
早い地域では4月の中旬から田植えが始まり、中間の地域は5月の中旬から6月の上旬にかけて、そして、東北や北海道などの寒冷な地域は5月下旬から6月の中旬で田植えを行うようです。

6月に入り善光寺平でも田植えを行う田んぼが増えてきました。
6月上旬に田植えを行った善光寺平土地改良区の西澤理事長の田んぼへ田植えの様子を見学させてもらいました。
田植えをする前にやっておくこと
稲が成長しやすい田んぼを作る
水を入れる前に田んぼの土を耕して稲が成長しやすい土に変えます。これを田起こし(たおこし)といいます。
田起こしによって稲のわらや雑草を巻き込みながら土を耕すことによって田植えのしやすい細かく柔らかい土になり、雑草や稲のわらは土の中の微生物が分解することで稲を育てる栄養剤となります。
また、足りない栄養を補うために肥料を加えることで植える稲を強く育てる環境を作ります。
そして土の状態を整えたら、田んぼに水を入れて土と水をかき混ぜ、トロトロの状態にし田の表面を平らな状態(均一)にします。これを代搔き(しろかき)と言います。
細かくなった土は稲の根を張りやすく効果があります。また代搔きによって雑草を生えにくくする効果もあります。
代搔きが終われば田んぼの準備は整います。
田んぼに植える前に稲を育てる
稲を育てるには大きく2つの方法があります。
・直播栽培(ちょくはさいばい)
・移植栽培(いしょくさいばい)
の2つです。
直播栽培は直接田んぼに稲の種を蒔いて育てる方法で、移植栽培は稲の種をハウスなどで別に育て、ある程度成長させたものを田んぼに植える方法です。どちらにもそれぞれのメリットがありますが、現在は、大部分の農家さんが行っているのは移植栽培になります。


田んぼに種を直接撒くよりも稲苗の状態で田んぼに植えるために田んぼでの育ち始めは他の雑草よりも強く収穫量や品質が安定するという特徴があります。
田植えスタート!
昔は手で植えていた田植え作業ですが、現代では機械によって田植えができるようになり、田植えの効率が上がりました。

育てた種苗ポッドから稲苗を取り出して田植え機へ入れる準備をします。
稲の根の下に田植え機へ滑り込ませるためのシートを差し込んでいきます。


稲苗を機械の上に設置していきます。
稲を載せる部分である稲タンクへ稲苗を流し入れることでセットしていきます。


またこの田植え機は稲を植えながら肥料を撒く仕組みになっています。
この肥料には田んぼの状態を良くしたり、稲が育つような窒素やリン酸、カリウムなどが配合された栄養剤になります。
準備が整ったらいよいよ田植え機が動き始めます。

田植え機が田んぼの上を走りながら一定の間隔で稲を田んぼに植えていきます。
田植え機にはまっすぐに稲を植えることができるようにガイドがついていて、縦横の幅が均一になるように植える仕組みがあるようです。

2時間ほど掛けて1枚の田んぼの田植え作業が終わりました。
田んぼに稲を植えたらあとは待つだけ!!……とはいきません。ここからが本番で田んぼに入れる水の量を管理したり、稲のために田んぼに入れた栄養を取ってしまう雑草の対策をしなければなりません。
米を収穫するまで米農家さんの戦いは続きます。