私たちが管理している善光寺用水の水路は、1年間を通して水を流し続けています。
春から秋にかけて田んぼに水が必要な時期はもちろんですが、冬にも水を流しているのはどうしてだと思いますか?
冬の水路の状況
冬の時期は周辺の木々や草が枯れて風により舞います。そんな枯れ葉や枝などが水路に落ちると水路を塞いでしまい、水路の正常な水の流れを邪魔してしまいます。
また、農業用水の元となる水は犀川や裾花川から取っていますので、どうしても一緒に細かい土や石が流れてきます。そういった石や土が水路内に溜まっていくと水草や藻が繁殖してしまい、水路を塞いでしまいます。枯れ葉や枯れ枝と違い水草や藻類は土砂といっしょに根を張りますので、水路の一定の場所に強力に留まり続けます。土砂を取り除くのには大変な手間とお金がかかります。
水路を維持していくために冬も水を流しているのです。
自然物だけじゃない水路のゴミ
冬の枯れ木や枝などの自然なゴミによって水路が塞がれてしまうことは自然の中に作られた施設であるために仕方のないことです。
しかしながら、悲しいことに人の手によって捨てられたゴミが流れてくる事も多くあります。

ペットボトルやビニール袋に詰められた生活ごみなど人の手によって投棄されたゴミは自然界の中で分解されることなく水路を流れていきます。
こういったゴミは時に環境に対してダメージを与える有害な物質が含まれることや、水辺を住処とする生き物の誤飲につながる事もあります。
水路を流れたゴミの行方
農業用水路、特に幅が広くて流れの早い水路にはゴミを下流に流さないように、また人が落ちても流されないように場所ごとにスクリーンと呼ばれる防護柵を設置しています。
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多くのゴミはこのスクリーンまで流れ着きます。

スクリーンにゴミが溜まれば、スクリーンより先の水路への水の流れが悪くなります。
そのため、定期的に土地改良区の職員がゴミを取ります。風が強い日の次の日などはこの写真の3倍ぐらいのゴミが溜まっているときもあります。
人にとっても動植物にとっても安心な環境のために
水路に限らず、人間は人間だけで生きているわけではなく、自然の中の一角に住処を作り、自然環境と隣り合わせに生きています。動植物の生活環境の悪化は最終的には人の生活環境の悪化へと繋がっていきます。
農業用水路を維持していくために、また、生き物の住処を守るためにもゴミの不法投棄はしないようにお願いします。